皆さん、こんにちは!
最近、日本の街を歩いていると、本当にたくさんの外国人観光客の方を見かけますよね。「すごい数だな!」と感じている方も多いのではないでしょうか?
円安の影響もあって、今、日本は海外からの旅行先として大注目されています。私たち日本人にとっては当たり前の「美味しいご飯」「安全な街」「比較的お手頃な物価」といった魅力が、海外の方にとってはたまらないんでしょうね。
実は先日、私の知人が海外から日本に数ヶ月滞在し、日本を半周する旅行をしたそうなんです。そこで感じた「日本の飲食店に対する率直な感想」を聞かせてもらったんですが、これがもう、日本の飲食店の皆さんにとって、明日からすぐにでも活かせるヒントの宝庫だったんです!
特に、今飲食店を経営されている方、これから始めようと考えている方にとっては、目から鱗のアイデアがあるかもしれません。少しの工夫で、他のお店と圧倒的な差をつけて、売上をグッと伸ばせる可能性があるんです。
「え、インバウンドのお客さんって、美味しい料理を提供していれば満足してくれるんじゃないの?」
「日本らしさを味わいに来てるんだから、海外に合わせる必要なんてないでしょ?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、日本の料理の美味しさや日本独自の雰囲気は最大の魅力です。でも、少子高齢化が進む日本において、インバウンドのお客様がこれからますます重要な収入源になるのは間違いありません。今来ているお客様が「日本最高だったよ!」と母国に帰って伝えれば、その友人や家族が次に日本に来る…そんな良い循環がどんどん生まれています。
日本に来て「嫌いになった」という声はほとんど聞かないのに、「大好きになった」「どハマりした」という方が本当に多いんです。このインバウンドの波、まだまだ加速しますよ!
「時代の変化に対応して進化する」って、実はこれも「日本らしさ」なんじゃないかな、と私は思うんです。
じゃあ、具体的に何をどう変えたら、海外からのお客様にも喜んでもらえて、結果的に売上アップにつながるのか?知人のリアルな声から見えてきた、特に重要な3つのポイントをご紹介します。これを理解して、ぜひ今日から一つでも試してみてください!
ポイント1:お店を見つけてもらう!ネット検索で「ここにしかない!」をアピールしよう
今の時代、海外からの旅行者が飲食店を探すとき、何を使うと思いますか?
残念ながら、日本の「食べログ」さんや「一休」さんを見る方は、ほとんどいません。
彼らが一番頼りにしているのは、そう、GoogleマップとInstagramなんです!
旅行先のエリアで「Near me」とか「Restaurant in [エリア名]」みたいに検索して、出てきたお店のリストやマップを見ながらお店を選んでいます。そのときにチェックするのは、レビューの星の数と写真なんです。
だから、まずはGoogleマップとInstagramで「うちのお店、ここにいますよー!」としっかり存在を示すことがスタートラインです。そして、検索でヒットしたときに、お店の魅力が最大限に伝わるように情報を載せることがとっても大事!ホームページがなくても、Googleマップの情報とInstagramがあれば十分なんです。
じゃあ、GoogleマップやInstagramで何を工夫すればいいのか?大事なのはこの3つ!
① 高評価を目指す!星の数がお客様を呼ぶ
海外の方は、Googleマップの星の数を本当によく見ます。目安として、3.5以下の星の数だと、まず選択肢に入らないと考えていいでしょう。周りに他のお店が全くない、とか、よほど信頼できる人からの紹介がない限り、選ばれにくいんです。同じエリアに星4つ以上のお店があれば、そちらに流れてしまいます。
「えー、でもうち、まだそんなにレビューないし…」と思われた方も大丈夫!最初はお友達や知り合いに協力をお願いして、正直なレビューや星をつけてもらうことから始めましょう。質の高いサービスを提供していれば、自然と良い評価は増えていきますよ。
② 写真で心を掴む!「美味しそう!行きたい!」を引き出す
星の数がまだ少なくても、これをカバーできる可能性があるのが「写真」です!
お客様も写真を投稿してくれますが、お店側からも積極的に魅力的な写真を載せましょう。どんな写真を載せるかというと…
- 料理の写真: これは絶対!一番「美味しそう!」と思ってもらえるように、彩りや盛り付けが美しく見える角度で撮りましょう。「映え」も意識できると最高です。
- 店内の様子: お店の雰囲気やテーブル席、カウンター席などが分かる写真も重要です。清潔感や居心地の良さが伝わるように。
- 外観・店構え: 「あ、このお店だ!」とすぐにわかるように、お店の入り口や看板全体が写った写真も載せましょう。
旅行者にとって、限られた時間での「食の体験」はものすごく大事なんです。「ハズレのお店だった…」なんて後悔したくない。美味しいのはもちろん、素敵な思い出になるような、写真に残したくなるような体験を求めています。だから、写真であなたの魅力的なお店の雰囲気をしっかり伝えて、「ここに行ってみたい!」という気持ちを盛り上げることが大切なんです。彼らはあなたのお店を探しています。見つけやすいように、そして魅力が伝わるように、写真のプレゼンテーションに力を入れてください!
③ 「これがあるなら行こう!」検索フィルターにかかる情報を載せる
Googleマップでお店を探すとき、海外からの旅行者が「これだけは絶対欲しい!」と思って検索の絞り込みに使う情報があります。提供しているなら、絶対に見落とされないように記載しましょう。それはこの3つです。
- Wi-Fiの有無: 特にカフェでは最重要!「Wi-Fiあります」と書かれているだけで、一気に候補に入ります。さらに「充電できる席があります」なんて写真付きで紹介したら最強です。日本に長期滞在してリモートワークをするノマドワーカーも増えていますから、彼らにとってWi-Fiと電源は生命線なんです。 「でも、長時間居座られたら困る…」という心配もありますよね。大丈夫!店内に利用条件を明確に貼り出したり、Googleマップの情報欄に記載すればOKです。「PC作業・充電は1時間まで」「お一人様ワンドリンク+サイドメニューのご注文をお願いします」「最低〇〇円以上のご利用をお願いします」など、ハッキリと条件を伝えましょう。海外では「言わなくても察して」という文化は少ないです。むしろ「必要な情報はハッキリ言ってくれてありがとう!」と思われます。価格帯によっては、最低オーダー金額をクリアすることなんて、観光客にとっては大した問題ではありません。必要なサービスがあるかどうかが重要なんです。 知人のパートナーは、日本旅行中、可愛いローカルカフェに行きたかったのに、ことごとくWi-Fiや電源がなくて、結局いつも決まったチェーン店に行ってしまったそうです。検索段階で情報が見つからないと、諦めてしまうんですね。ローカルなお店の情報発信、もったいないですよ!
- アレルギーや食事制限への対応: これ、本当に需要が多いんです!「グルテンフリー対応」「ヴィーガンメニューあり」「ベジタリアンオプションあり」といった情報があるか?これをチェックするために検索している人もたくさんいます。 「グルテンフリー」は小麦粉を使っていないか、「ヴィーガン」は動物性食材(肉、魚、卵、乳製品、はちみつなども含む)を使っていないか、「ベジタリアン」は肉を使っていないか、といった意味合いです。ケーキ屋さんやお菓子屋さんなら、グルテンフリーや、使うお砂糖の種類にこだわっているかもアピールになります。カフェなら、普通の牛乳だけでなくアーモンドミルクやソイミルクのオプションがあるかも、必ず書きましょう。「カフェインフリー」のお茶があるかどうかも気にしている人がいます(ハーブティーや麦茶、そば茶など、カフェインが入っていないもの)。 これらの情報は、Googleマップのお店の特徴欄にサラッと書いておくのがおすすめです。メニューの写真を載せる際に、対応しているメニューにマークをつけるのも良い方法ですね。
- 英語メニューの有無、英語対応可能なスタッフがいるか: メニューが読めないと、お客様は非常に困ってしまいます。英語メニューがある、もしくは写真やイラスト付きでメニューが分かりやすい、という点はぜひ明記しましょう。 Google翻訳もありますが、日本のメニュー名、特に「もずく」や「鶏南蛮」のように、単語を直訳しても外国人にはピンとこないものがたくさんあります。さらに「今日もお疲れ様!カリカリおこげがたまらない絶品釜飯風鶏ごもくチャーハン」みたいな、情緒たっぷりなメニュー名は、もはや翻訳も難しい…! 誰が見ても、言葉が分からなくても「これはこういう料理なんだな」と視覚的に理解できる工夫が大切です。英語メニューがある、もしくは写真付きメニューがある、という情報は、Googleマップに載せる写真でメニュー表全体を撮って載せたり、お店の特徴に記載したりすることで、お客様の安心感につながります。
ポイント2:メニューを読めるようにする!言葉がわからなくても大丈夫!
ポイント1でも触れましたが、メニューが読めない、というのは海外のお客様にとって想像以上にストレスです。旅行に来て、毎回メニューを解読するのに苦労したり、結局知っているもの(パスタとピザだけ、醤油ラーメンとビールだけ…)しか頼めなかったりするのは、せっかくの楽しい旅行が台無しですよね。
イタリア旅行に行って、メニューが全く読めず、毎日ボロネーゼとマルゲリータばかり食べていたら飽きちゃうのと同じです!
だからこそ、メニューの分かりやすさは本当に重要なんです。
- 英語メニューを作る: これが一番確実です。専門業者に頼まなくても、主要なメニューだけでも翻訳アプリを使って翻訳し、印刷するだけでも大きな一歩です。ただし、翻訳された内容が外国人にとって分かりやすいか、友達などにチェックしてもらうとより良いでしょう。
- 写真・イラスト付きメニューにする: 言語が分からなくても、写真を見ればどんな料理か一目でわかります。全メニューでなくても、おすすめや人気のメニューだけでも写真をつけるだけでも効果大です。
- (もし可能なら)簡単な説明を加える: 例えば「もずく」なら、写真に加えて「Seaweed in vinegar sauce」のように簡単な英語の説明を加えると、理解が深まります。
知人のパートナーは、ラーメンが大好きだけど、日本のラーメン屋(特に券売機タイプ)は一人で行くのが怖いそうです。券売機に書かれたメニュー名が読めない、システムが分からない、席についてからも麺の硬さや替え玉の説明を聞かれても理解できず焦る…。「美味しいのに、トラウマになりそう」と言っていました。
券売機なら、ボタンに料理の写真を貼るだけでも助かります!席についてからの質問は、指差しで答えられるような簡単な英語表記のガイドを用意したり、対応可能なスタッフがいることを事前に伝えたりするだけでも、お客様のハードルはグッと下がります。
高級店なら英語対応は当たり前かもしれませんが、旅行者が求めているのは、日本人と同じようにローカルな居酒屋さんや定食屋さんで、飾らない美味しい料理と雰囲気を楽しむことだったりします。そういったお店こそ、メニューの分かりやすさの改善が、新しいお客様を呼び込む鍵になりますよ。
ポイント3:食事制限に対応する!「みんなで一緒に楽しめる」場所になる
これもポイント1で触れたアレルギー・食事制限の深掘りです。海外、特に欧米からのお客様には、アレルギーだけでなく、健康意識や信条から特定の食材を避けている方が非常に多いんです。
特に**グルテンフリー(小麦粉を避けている)**の方は本当にたくさんいらっしゃいます。日本のパン屋さん、ラーメン屋さん、お好み焼き屋さん、たこ焼き屋さん…どれも日本の食文化を代表する美味しいものですが、「全部小麦粉か…」と諦めてしまう人もいるんです。
想像してみてください。4人組で日本旅行に来て、3人は大丈夫だけど1人がグルテンフリー。ラーメン屋に行こう!となっても、その1人はラーメンが食べられず、丼ものを頼むしかない…みんなが美味しそうにラーメンをすすっている横で、一人だけ違うものを食べるのは、ちょっと寂しいですよね。その「一人だけ食べられない」という状況を避けるために、最初からラーメン屋以外の場所を選んでしまう可能性だってあります。
そこで、もしあなたのラーメン屋さんに**「グルテンフリー麺のオプションがあります!」**という選択肢があったらどうでしょう?
「あ、ここならみんなで一緒にラーメン楽しめるね!」
こうやって、たった一人の食事制限に対応できるだけで、グループ全体の選択肢になり得るんです。
パン屋さんなら、2〜3種類で良いのでグルテンフリーのパンやサンドイッチを試作・販売してみる。お好み焼き屋さんなら、米粉などを使ったグルテンフリーのお好み焼きを提供してみる。
「グルテンフリーだと味が落ちるんじゃない?」「固くなるって聞くけど…」と心配されるかもしれません。でも、普段からグルテンフリーの食生活を送っている人は、味や食感の「違い」は気にしません。むしろ、その「選択肢があること」自体に、ものすごく感謝します。特に都会のエリアなどでは、グルテンフリーを探している日本のお客様も増えていますよ。
他にも、丼ものや定食屋さんなら、白米だけでなく玄米(ブラウンライス)を選べるようにするのも喜ばれます。海外のスーパーのお惣菜コーナーなどでは、白米か玄米かを選べるのが一般的だったりするんです。健康意識の高い方にとっては、これも嬉しいポイントです。
揚げ物を避けたい人もいますし、ベジタリアンやヴィーガン対応であれば、肉や魚が一切使われていないかどうかの情報も重要です。メニューに肉や魚のアレルギー表示(肉のマークにバツ、魚のマークにバツなど)をつけるだけでも、お客様は安心して選ぶことができます。ナッツ類、オレンジ、ナツメグなどのアレルギー表示も、もし食材として使われている場合は記載すると親切ですね。
お客様が「自分の好きなものを選んで、組み合わせて食べられる」スタイル(日本でいうと、定食のご飯を玄米に、とか、お弁当の揚げ物を他のものに変えられる、とか)も、食事制限がある人にとっては非常にありがたいです。日本の「全部詰め合わせ」タイプのお弁当は美味しいけれど、避けたいものが含まれていると選べない…という声もあります。
プラスアルファ:予約をもっとスムーズに!
これは飲食店側で簡単にできることではないかもしれませんが、知人が「こうだったら嬉しいな」と言っていたことなので、将来的なアイデアとしてご紹介します。
それは**「オンラインで、外国語(特に英語)で簡単に予約できるシステム」**です。
日本の多くの予約システムは、携帯電話の番号入力を必須としています。ところが、海外からの旅行者は日本の携帯番号を持っていないことが多いんですね(SIMカードでデータ通信はできても、電話番号がない)。
だから、予約の確認をEメールで受け取れるようなシステムで、かつ英語などで操作できるものがあると、すごく助かるんです。
「でも、連絡が取れないとドタキャンされたら困る…」という心配はごもっともです。これについては、海外の予約サイトでよくあるように、予約時にクレジットカード情報を入力してもらい、もし規定の時間(例えば24時間前)を過ぎてキャンセルした場合や連絡なしで来店しなかった場合に、予約料金の一部やキャンセル料が自動で引き落とされる、という仕組みを導入するのが有効だと思います。これなら、お店側も安心して予約を受け付けられますよね。
もし「こんなアプリやサービスがあるよ!」というのをご存知の方がいたら、ぜひコメント欄で教えてください!みんなで情報をシェアして、日本の観光をもっと盛り上げたいですね。
まとめ:小さな気遣いが大きなチャンスになる
さて、今回は外国人観光客の皆さんにもっと日本の食を楽しんでもらい、あなたの飲食店が繁盛するための3つのポイント(+α)をご紹介しました。
- ネット検索で見つけてもらう工夫(Googleマップ&Instagramの活用)
- メニューを分かりやすくする(多言語対応、写真・イラスト活用)
- 食事制限に対応する(アレルギー、グルテンフリー、ヴィーガン etc.)
これらの改善は、何も特別なことばかりではありません。既存のサービスに少し手を加えたり、情報発信を工夫したりすることです。
そして、これらの改善は、実は海外のお客様だけでなく、日本のお客様にも喜ばれることばかりです。ネットで情報収集する若い世代の方、健康意識の高い方、様々な理由で特定の食材を避けている方…国内のお客様にとっても、便利で安心できるお店になります。
「おもてなし」の心を大切にする日本だからこそ、こういった「多様なお客様への気遣い」は、他のお店との大きな差別化になります。そして、お客様が感動したり喜んだりした体験は、必ず良いレビューとして広がり、次のお客様を呼び込んでくれます。
美味しい日本の食を、一人でも多くの海外の方に、ストレスなく、心から楽しんでもらいたい。そして、あなたの飲食店がその素晴らしい体験を提供する場になってほしい。そのために、ぜひ今日ご紹介したポイントの中から、一つでも二つでも良いので、できることから試してみてください。
きっと、新しいお客様との素敵な出会いと、売上アップという形で成果がついてくるはずです。
それでは、皆さんの飲食店がさらに賑わうことを願っています!