03-2. 【飲食店向け】インバウンド集客を加速!SNS&Googleマップで「すぐできる」最強対策ベスト10リスト

飲食店経営者の皆様、IT担当者の皆様。インバウンド観光客の増加という追い風を捉えたい!でも、「何から手をつければいいのか分からない…」「SNSって難しそう…」そうお悩みではありませんか?

大丈夫です。インバウンド集客のためのデジタル対策は、決して特別なことばかりではありません。まずは「重要度が高く、かつ、比較的すぐできる」ことから始めるのが成功への近道です。

ここでは、ITコンサルタントの視点から厳選した、インバウンド観光客をあなたの飲食店に呼び込むためのSNSマーケティング対策&Google Business Profile(旧Googleマイビジネス)活用のベスト10リストを、「重要・すぐできる順」にご紹介します。

さあ、このリストを見ながら、今日からできることから一つずつ実行に移してみましょう。未来のお客様は、あなたの飲食店をデジタル空間で見つけてくれるのを待っています!

インバウンド集客「重要・すぐできる順」ベスト10リスト

1. Google Business Profile (旧 Googleマイビジネス) への登録と情報充実【最重要!まずこれ!】

  • なぜ重要?: 多くの外国人旅行者が「Googleマップ」を使って現在地周辺の飲食店を検索します。Google Business Profileは、Googleマップ上にあなたの飲食店情報を表示するための最も基本的で重要なツールです。ここに情報がないと、そもそも彼らの目に触れる機会が激減します。
  • すぐできる?: はい。Googleアカウントがあれば、無料で登録・情報の編集が可能です。オーナー確認が必要ですが、手続き自体は難しくありません。
  • 具体的にすること:
    • 正確な店名、住所、電話番号、ウェブサイトURL(もしあれば)を登録・確認。
    • 営業時間、定休日を正確に入力(祝日なども含む)。
    • 提供している料理のジャンル(例:Sushi, Ramen, Izakayaなど)を正確に設定。
    • お店の外観や内観、料理の写真を複数枚追加。
    • 「サービス」欄で提供しているサービス(テイクアウト、Wi-Fi、バリアフリーなど)を登録。
    • 「Q&A」機能でお客様からの質問に回答。
    • 最新情報(限定メニュー、休業日など)を投稿機能で発信。
    • 多言語対応: Google Business Profileは自動翻訳機能がありますが、主要な情報(店名、料理ジャンル、サービスなど)は英語でも追記しておくとより親切です。

2. 主要SNS (Instagram, Facebook) アカウントの開設とプロフィール多言語化【情報収集の玄関口】

  • なぜ重要?: 旅行者はGoogleマップで場所を見つけたら、次にSNSで「どんなお店か」「美味しそうか」「雰囲気が良いか」を視覚的に確認することが多いです。特にInstagramとFacebookは世界的に利用者が多く、飲食店の情報収集によく使われます。
  • すぐできる?: はい。アカウント開設自体は数分で完了します。プロフィールの入力もすぐにできます。
  • 具体的にすること:
    • InstagramとFacebookで飲食店の公式アカウントを開設します。(既に個人アカウントがある場合は、ビジネスアカウント/ページに切り替えることを検討)
    • アカウント名はお店の正式名称に。
    • プロフィール欄に、お店のコンセプト、営業時間、住所、ウェブサイトやGoogle Business Profileへのリンクなどを多言語(日本語+英語は必須)で簡潔に記載。
    • プロフィール写真/アイコンは、お店のロゴや看板メニューなど、分かりやすいものに設定します。

3. 魅力的で高品質な料理・店舗写真、動画の準備【「美味しそう!」を直感的に伝える】

  • なぜ重要?: SNSでは何よりも「見た目」が重要です。美味しそうな料理や雰囲気の良い店の写真は、言語の壁を超えて魅力を伝え、旅行者の来店意欲を強く刺激します。
  • すぐできる?: はい。スマートフォンでも照明やアングルを工夫すれば、十分綺麗な写真や動画が撮れます。特別な機材がなくても始められます。
  • 具体的にすること:
    • 看板メニュー、旬のメニュー、彩り豊かな料理、お店の雰囲気(外観、内観、カウンター、テーブル席など)の写真を複数枚撮影します。
    • リールやTikTok用の短い動画(料理ができるまで、スタッフ紹介、お店の日常など)もいくつか準備しておくと活用の幅が広がります。
    • 自然光の下で撮る、料理全体だけでなくクローズアップも撮る、といった工夫をしてみましょう。

4. 多言語対応ハッシュタグのリスト作成と活用【見つけてもらうための道しるべ】

  • なぜ重要?: SNS上で旅行者が飲食店を探す際、特定のハッシュタグで検索することが非常に多いです。適切なハッシュタグを使うことで、あなたの投稿がターゲット層の目に触れる可能性が格段に高まります。
  • すぐできる?: はい。関連性の高いキーワードを考え、多言語に翻訳する作業です。
  • 具体的にすること:
    • 提供料理のジャンルや具体的な料理名(例:#sushi #ramen #yakitori)
    • お店のある地域名(例:#tokyofood #kyotofoodie #shibuyagourmet)
    • 体験に関するキーワード(例:#japantrip #traveljapan #japanesefood #visitjapan)
    • お店の名前のハッシュタグ
    • これらのハッシュタグを日本語だけでなく、英語、可能であれば中国語、韓国語など、ターゲットとする言語でもリストアップします(例:#tokyosushi -> #東京寿司 #도쿄스시 #东京寿司)。
    • 各投稿に、関連性の高いハッシュタグを10個程度(Instagramは最大30個)つけます。

5. Google Business ProfileとSNSでの基本情報の多言語投稿開始【正確な情報を届ける】

  • なぜ重要?: 営業時間の変更、期間限定メニュー、年末年始の休みなど、基本的な情報が正確に伝わらないと、お客様は混乱し、来店を諦めてしまう可能性があります。これらの情報を積極的に発信することが信頼に繋がります。
  • すぐできる?: はい。Google Business Profileの投稿機能や各SNSでの投稿機能を使って、準備した情報を多言語で入力する作業です。
  • 具体的にすること:
    • Google Business Profileの「最新情報」機能を使って、営業時間、定休日、特別な告知などを投稿(写真付きだとより良い)。
    • SNS(特にFacebook、X)で、同様の情報を日本語と英語で投稿。可能であれば、写真や短い動画も添えます。
    • 翻訳ツールを活用しながら、正確で分かりやすい文章を心がけます。

6. 定期的な「美味しそう!楽しそう!」投稿(料理写真、店内の雰囲気など)【お店の魅力を伝え続ける】

  • なぜ重要?: 一度アカウントを作っただけでは意味がありません。定期的に魅力的な投稿を続けることで、フォロワーのフィードに表示され続け、認知度を高め、来店へのモチベーションを維持・向上させます。
  • すぐできる?: 頻度を決めて継続する必要がありますが、「始める」こと自体はすぐにできます。
  • 具体的にすること:
    • 週に数回など、無理のない範囲で投稿頻度を決めます。
    • ステップ3で準備した写真や動画を活用し、料理、お店の雰囲気、こだわりの食材、スタッフの様子などを投稿します。
    • 投稿文には、料理の説明、価格帯(目安)、多言語対応状況などを記載すると親切です。
    • 投稿文とハッシュタグは多言語化を忘れずに。

7. Instagramストーリーズ/リール、TikTok動画の活用【リアルタイム&エンタメ訴求】

  • なぜ重要?: ストーリーズやリール(Instagram)、TikTokは、リアルタイム性やエンタメ性が高く、特に若い旅行者に人気のフォーマットです。お店の「今」の様子や、楽しい雰囲気を伝えるのに最適で、バイラル(情報が拡散されること)効果も期待できます。
  • すぐできる?: 短い動画を撮影し、簡単な編集(BGMやテロップ追加)をするだけなので、慣れればすぐにできるようになります。
  • 具体的にすること:
    • Instagramストーリーズで、その日の限定メニュー、仕込みの様子、店内の賑わいなどをリアルタイムに発信(24時間で消えますが、ハイライトに残すことも可能)。質問箱やアンケート機能でインタラクションも。
    • InstagramリールやTikTokで、調理のライブ感、お店のユニークな点、スタッフの紹介など、思わず見てしまうような短い動画を作成・投稿。流行のBGMやエフェクトを取り入れてみましょう。

8. お客様の投稿 (UGC: User Generated Content) のチェックと反応【信頼性とコミュニティ感の醸成】

  • なぜ重要?: お客様自身がSNSに投稿した写真や感想(UGC)は、他の旅行者にとって非常に信頼性の高い情報源です。UGCを見つけ、適切に反応することで、お客様は「自分の投稿を見てもらえた!」と嬉しくなり、お店への好感度が高まります。
  • すぐできる?: 定期的にSNSをチェックする習慣をつけるだけです。
  • 具体的にすること:
    • お店の名前や特定のハッシュタグ(ステップ4で決めたもの)でSNS検索し、お店に関するお客様の投稿を探します。
    • 良い投稿には「いいね!」をつけたり、感謝のコメントを多言語で送ったりします。「Thank you for visiting us!」などシンプルなものでOK。
    • 可能であれば、お客様の許可を得て、その投稿を公式アカウントでリポスト(再投稿)することで、信頼性の高いコンテンツとして活用できます。(必ず許可を得ましょう!)

9. Google Business Profile の最新情報更新とレビュー管理【継続的な信頼構築】

  • なぜ重要?: Google Business Profileは一度登録して終わりではありません。常に最新の情報に更新し、お客様からのレビューに真摯に対応することが、検索順位向上や旅行者からの信頼獲得に繋がります。
  • すぐできる?: 定期的なチェックと対応が必要ですが、日常業務の中で組み込むことが可能です。
  • 具体的にすること:
    • 営業時間や特別営業日などの変更があれば、すぐにGoogle Business Profileを更新します。
    • お客様からレビューが投稿されたら、内容を確認し、感謝のコメントを返信します。良いレビューには感謝を、改善点についてのレビューには真摯な姿勢で対応する旨を多言語(英語)で返信します。

10. SNSプロフィールからのオンライン予約・多言語メニュー導線設置【せっかくの興味を取りこぼさない】

  • なぜ重要?: SNSであなたの飲食店に興味を持った旅行者が、「行ってみたい!」と思ったときに、すぐに次の行動(予約やメニュー確認)に移れるスムーズな導線があるかないかで、実際の来店に繋がる確率が大きく変わります。日本語の電話予約だけでは、多くの機会を逃します。
  • すぐできる?: 多言語対応のオンライン予約システムやオンラインメニューの導入が必要ですが、最近は比較的安価で導入しやすいサービスも増えています。導入後はSNSにリンクを貼るだけなので、「設置」自体はすぐにできます。
  • 具体的にすること:
    • 多言語対応のオンライン予約システムを導入し、その予約ページへのリンクをInstagramのプロフィール欄やFacebookページの目立つところに設置します。
    • 多言語対応のオンラインメニュー(QRコードでアクセスできるタイプなどが便利)を作成し、その情報やアクセス方法をSNSで告知します。
    • 「Book Now!」「See our menu!」といった多言語での分かりやすい文言と共にリンクを掲載します。

このリストは、「まずここから始めましょう!」という最初の一歩に焦点を当てたものです。これらの基本的な対策をしっかりと行うことで、あなたの飲食店は間違いなくインバウンド観光客の情報収集網にかかりやすくなり、集客の可能性が大きく広がります。

もちろん、SNSマーケティングにはさらに多くの戦略や、継続的な改善が不可欠です。広告の活用、インフルエンサーとの連携、特定の国・地域に特化したプラットフォーム活用など、次に打つべき手はたくさんあります。

しかし、まずはこの「重要・すぐできる」ベスト10リストを実践してみてください。小さな積み重ねが、やがて大きな成果となって返ってくるはずです。

次に読む記事では、今回ご紹介した各項目について、さらに具体的な「やり方」や「成功事例」を深掘りしていく予定です。ぜひ続けてチェックしていただき、あなたの飲食店のインバウンド集客を次のレベルへと引き上げてください!